こんにちは、STUDIO VIGETETのカメラアシスタント、ルミです。
今日はちょっとトゲのある話をします。
X(旧Twitter)や写メ日記、SNSで“素直な気持ち”や“日常のモヤモヤ”を綴るのって、一見「人間味がある」「共感されやすい」って思われがち。でも、実際に見ていて思うんです。
「共感はされてるけど、鳴ってない」子、多いなって。
“心の声”が止められないとき
- 今日も指名なかった…
- ○○ちゃんばっかり稼いでるの悔しい
- お店に不満がある
- お客さんに傷つくこと言われた
気持ちはわかる。ほんとにわかる。でも、それをそのまま書いてしまうと、「お客さんに見せる文章」じゃなくなってしまう。
でも、写メ日記って日記なんだし…本音書いちゃダメなの?
本音を出すこと自体が悪いわけじゃない。でも、“誰に向けて書くか”が抜けると危ないんだよね。
SNSや写メ日記は“商品カタログ”でもある
忘れがちだけど、SNSや写メ日記って、「自分を見つけてもらうための場所」でもあります。
つまり、完全なプライベート空間ではなく、“お店の棚に並ぶ商品”みたいなもの。
感情を出すにしても、“伝える相手”を意識して整えないと、 読んだ人の中に「共感」よりも「不安」や「重さ」が残ってしまうこともある。
「この子、大丈夫かな…」と思わせたら負け
誰でも弱る日もあるし、愚痴りたくなる夜もある。でも、それを“発信のメイン成分”にしてしまうと──
お客さんにとって「会いたくなる子」じゃなくなる。
SNSや写メ日記は、「読んで共感する」だけじゃなく「この子に会ってみたい」と思ってもらうことがゴールです。
愚痴や病みを出すにしても、“魅力の文脈の中で”にしてほしい。 たとえば:
- ちょっとした失敗談をオチ付きで軽く書く
- 弱さを見せつつも「でも頑張る」って締める
- 愚痴を書く前に「読まなくても大丈夫だよ」って気遣いを入れる
“心の声”は見せ方次第で武器になる
逆に言えば、まったく感情がない投稿も距離を生みます。 ただ、「自分を守るため」にも、「お客さんの気持ちを保つため」にも、 感情は“見せる”より“活かす”くらいがちょうどいい。
じゃあ、何を書けばいいの?
“読んだ人が安心する気持ち”が残るような投稿がいいよ。 会ってみたい、話してみたいって思わせる方に使おう。
最後に
心の声をまったく出すなとは言いません。 でも、それを「見られている場所」に出すときは、ちょっと整えてあげてください。
誰かに見てもらうって、ちょっと気を遣うことでもあります。 でもそれが、あなたの“印象”を守ってくれるし、“会ってみたいと思われる距離感”を作ることにもなるから。
今回はそんな感じで。次回はまた、ちょっと優しい話をします。


